TS-830Sのレストア
TS-830S TRIO

3.5-28MHz SSB CW  トランシーバ
 混変調にとても強く今でも使用している方がある。
トリオ終段真空管(6146B*2)最終モデル 100W SSB CW
とはいえ、20年は経過したモデルですから、経年変化も著しいので、暇を見つけてはレストアをしました。

 レストア概要
 
仕事で時計師用の測定器をレストアしておりますので昭和50・60年前後の電子部品の在庫が豊富になり仕事の合間を見て技術的興味本位のTS-830Sレストアを開始。
現代のリグを見ますとプリント基板上の部品はまるで米粒・・・ そしてパターンは細く、回路図から当たりをつけて不具合な場所が判明したとしてもチップ部品で溢れた基板の部品を交換するなんとてもムリです。
このTS-830の整備性はとても良いです、各々の基板もスッキリと本体から取り外しが可能です
まあ、このTS-830の時代の製品までが私ができるレストアの限界かもしれませんね!
@ 外観
ケースには塗装の剥げ、サビ、キズ等ありますが、後回しにしました。当世のレストアというとまずは外観ですが
私は基本性能の復活・改善を目指しました。
A 基本性能の復活
残念ながら基本性能を測る測定器が少ないです、やはりSG・スペアナが必需品でしょうが、趣味の世界ですから手持ちの
シンクロスコープ・カウンター・パワーメータ・リグのFT-1021X・測定用ソフトウエアを活用し測定いたします。
取り扱い説明書は持っていましたがサービスマニュアルは英語版をウエブで確保しました。www.mods.dk
ヤフオクで見かけますがとんでもない値段がついてますよね。

皆さん英語を勉強しながらレストアしましょう!
現状把握
 数時間にわたり各バンドで送受信をし、問題点を摘出しました。

 ・VFOのドリフト

SW ONのコールドスターから1時間の間に1.5KHzのドリフトその後もずっと果てが無い周波数ドリフトが判明、最初からドリフトはあったのは自覚しておりましたが、これ程ひどいは、思いませんでした。これでは実用になりません。

対策
ステップ1  温度補償
ステップ2  アナログVFO安定化装置の導入
ステップ3  OCXOによる本体の基準周波数の精度アップ
このような対策によりドリフト対策は無事終了しました。

画像は取り出して調整中のVFOです。
TS-830Sのメンテナンス性に感激したのはパネルの六角ネジを外すとVFOがそのまま取り出せるのです。

 温度補償による VFOドリフト対策へ

アナログVFO安定化装置の導入 究極のドリフトへ

OCXOによる10MHz 基準周波数の精度向上


 ・送信
このTS-830Sに使用できるマイクがすでに手元になくHeilのヘッドセットを接続しましたら、ハムの混入とゲイン不足が判明。
送信テストにより他にも不可解な現象発見。

 送信部レストア途中 ですが 


 ・受信
おおまか、合格点ですが受信音に歪、特にローバンドは混変調と思われるザワザワと落ち着きのない状態。


 受信部レストア途中 ですが


今回はこの3点に絞り「実戦機として使えるレストア」を目指しました。
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