TS−830S 送信対策
現状把握
出力 3.5MHzで約95W(CW) と出力不足。

音質 TS-830の送信音をモニターして見ると、受信音と同じ傾向があります。
高音と低音が足りず歪もあり平べったい音がしております。
フイルタが2.4kzです、TS-830は455KHzでSSBを発生させ455KHzと8.3MHzのフイルタを経てアマチュア無線用周波数に変換されます。
今回は、マイク回路から455KHzのバラモジまでを修正しました。
下図のQ19にはマイクが接続されます、出力は交換されたC107を経てマイクゲインボリュームヘ行きます。
マイクゲインからQ20に入力され増幅されバラモジへ出力されます。
現状把握にはマイク端子にファンクションジェネレータを接続しアンテナ出力を計測し、周波数特性を計測いたしました。
できれば法規基準いっぱいの2.8KHz帯域のフイルタが欲しく、実装されている MURATA CFJ455K5 2.4KHz幅 に加えて同じ MURATA のCFJ455K14 をテストしました。
CFJ455K12 ケンウッドオプション を入手しましたので再チャレンジの予定です。
455KHz ムラタ・セラミック・フイルタ CFJ455K5(標準装備) CFJ455K14   CFJ455K12    CFJ455K13  
通過帯域(6dB幅) 2.4KHz 以上 2.2KHz以上
(±1.1-±1.3 K)
2.9KHz 以上 2.9kHz以上 
 通過帯域(60dB幅)  4.5KHz 以下 4.5k 以下 4.7kHz以下 4.7kHz以下

 8.830MHz フイルタ  YK-88S1
(標準装備)
YK-88S2
広帯域フイルタ
通過帯域(6dB幅) 2.7kHz以上 3.0kHz以上
通過帯域(60dB幅)  5.0kHz以下 5.5kHz以下
フイルター特性はケンウッドに問い合わせた特性です。
広帯域フイルタをお譲りいただけましたので、近いうちにテストしたいと思います。


このCFJ455K14 の±1.1-±1.3 とありますが バラツキがあるということのようですが、あまり変化が見えませんでした。

じつは計測するたびに低域特性が変化する現象に悩まされました。
400〜600Hz の間で 通過帯域(6dB幅) 低域特性 がばらついてしまったのです。

 出力不足 対策
 3.5MHzで約95W(CW) と出力不足が判明しておりました。当然BANDが上がると出力も低下する。
RF UNIT のTP3 を計測すると充分な出力がありましたので DRIVER の 12BY7A のエミション減 が原因とみられたので、新品に交換。 秋葉原 ラジオデパート キョードー で当時のセロファンがかかった新品を 2,500円で購入しました。
確かに高価でしたが効果がありました。
特にこの12BY7A はエミ減 が著しい真空管です、交換により3.5MHzで130W(CW)が出力されました。
レストア時には必ず交換をお勧めです。







音質対策
配線図の5ヶ所のコンデンサを交換しました。
C112以外にはタンタルコンデンサを使用しております。


TRIO TS-830S 取り扱い説明書よりコピー
結果
 ファンクションジェネレタで低周波特性を計測し、充分な特性を確認しました。
あるときマイクゲインを最大にしたところ、200Hzまで低音が伸び高音も2800Hzまで伸び2600Hzの帯域幅がでました。
マイクゲインのボリューム位置でこんな差がでていたんですね。
下記のデータはボリューム位置最大での計測です。

各フイルターは標準装備品で計測。
TS-830S 送信
周波数特性
出力電力で測定
通過帯域(6dB幅) 200〜2800 Hz
Total 2600Hz
現在は外部にマイクアンプを接続して運用しております。
問題点
 3.5MHzのみで送信音が完全に歪む時があります、現在調査中だが回り込みと思われる
時々でる故障って難しいですね ポリポリ・・・!
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